2022年春、ハイポネックス社より「マグァンプD」という商品が発売されました。
従来のマグァンプKの肥料成分(マグネシウム、チッソ、リン酸、カリウム)に殺虫要素も加わった、機能的にかなり優れた商品です。
メジャーな新商品だけに気になったので、実際に使用してみる事にしました。
検証に使用する植物は「いちご」を使用して室内で栽培してみます。
製品基本情報
項目 | 内容 |
---|---|
販売業者 | 株式会社ハイポネックスジャパン |
商 品 名 | 虫を予防するマグァンプD 200g |
登録肥料 | 化成肥料 |
対応害虫 | アブラムシ、コナジラミ、アザミウマ |
殺虫成分 | ジノテフラン |
この殺虫成分は「シロアリ防除」やペットの「ノミ・ダニ防除」にも使われているみたいだね。
専用のスプーンが外装の外に付属されていました。
他の用途には使用しないでくださいとの注意喚起があります。
開封してみると、極細粒のような大きさです。
マグァンプK中粒と比較すると、かなり細かいのが分かります。
密閉チャック構造により、開封しても鮮度さを保てる嬉しい仕様です。
パッケージの裏をみると、使用できる植物の種類と回数制限の記載がありました。
今回は「いちご」に使いたいから1回という事になるね。
商品検証
2022
4/23 検証開始
今回使用したこちらの鉢で、水切れしにくい底面給水仕様で、たくさん吸水する植物におすすめします。詳細はこちらから
検証する植物として珍しくも果肉が白いイチゴ苗です。
珍しいだけに期待値が高いです!
使用方法は「定植時植穴土壌混和」(全部漢字^^;)の記載がありましたが、既に植えてしまった後だったので、株脇を掘って一杯分(5g)を施肥しました。
従来の「マグァンプK」にも小粒という規格がありますが、私の記憶ではそちらも追肥として使用可能だったと思います。
4/29 少しだけ成長
実も少し成長したように見えます。
1粒を大きく、甘くする為に摘果を考えています。
5/10 摘果
イチゴなどの野菜は特に成長が早いです。
マグァンプが効いてきたのか株・ランナーともに元気さに満ち溢れています。
イチゴのランナーには二郎、三郎のようなものがあったような気がしますが、こういったメーカー苗は基本的に増殖を禁止しているようです。
既に果肉は白く、種が赤いです。
小さく、変形しているものは摘果しました。
現状、室内栽培でも問題なく成長をしています。
ただ、葉が大きく茂ってランナーがどんどん伸びるので、室内栽培では広いスペースが必要だという事がわかりました。
今後どのような管理体制にするか検討しています。
5/14 苺の芳香性
5/14現在の様子です。
果実を計測すると約2cm程度でした。
室内でいちごを育ててみて気が付いたことがあります。
それは「いちごの果実」は芳香性が極めて高いという事です。
育てている空間が甘く良い香りがするのです。
それはもう狂おしいほどに・・・。
5/17 実食
ここにきて悲劇がおきました。
例によっての「水切れ」です。
水切れにより葉と果実に少し傷みが残りました。
「いちご」はすごい水を吸い上げることが分かりました。
早く気がついたので良かったのですが、底面給水でなかったら枯れ上がっていたと思います。
(底面給水でも油断大敵・・・)
赤かった種の部分は少し黒みがかったような色に変色していました。
これ以上待っても果実は大きくならない判断し、この段階で食べる事を決意しました。
最後に
とりあえずマグァンプDを使用したイチゴの室内栽培は成功に至りました。
マグァンプの肥料成分が効いたのか、害虫が発生する事なく株は非常に元気よく育ってくれました。
肝心の味の感想はというと、正直なところ衝撃的に甘いなどといった感じではありませんでしたが、「そこそこおいしかった」といった印象でした。
ですが、室内でも手軽に「いちご」を育てられる事が分かったという事と果実が大きくなるドキドキ感が堪らず、十分に楽む事ができました。
室内の小さなプランターで育てても、そこそこ成功したので屋外で太陽に当てて、しっかりと育てた場合はもっと成果が出ると思います。
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