ジュエルオーキッドの育て方と枯れる原因 マコデスをガラス瓶でテラリウム管理してみた結果

植物
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ジュエルオーキッドといえば、いちばん王道なものとしてマコデス・ペトラという品種があります。

このマコデスは育てるのが難しく、失敗しやすい植物です。

マコデスを美しく育てるにはどうすれば良いのか、実際に育てて検証してみましたので、宜しければ参考にしてみてください。

基本情報

学名は「Macodes petola」で、和名では「ナンバンカゴメラン(南蛮籠目蘭)」や「ナンバンカモメラン」と呼ばれています。

葉脈がキラキラと光ることから、まるで宝石のようなので「ジュエルオーキッド」と呼ばれています。

「ジュエルオーキッド」は「マコデス」以外にも幾つかの種類があります。

絶滅危惧種について

環境省によれば、「マコデス・ペトラ」は日本の絶滅危惧種として平成28年にレッドデータブックに指定されたようです。

日本では沖縄の山など一部の場所にしか自生しておりません。

以前は、ごく一般的に自生する種であったと思われますが、現在ではとても希少な種として扱われています。

また、こうした背景から「マコデス・ペトラ」は環境省に認められたものでなければ販売や譲渡ができないとされています。

国内では輸入して増殖したものが多く出回っているようです。

参考資料:https://www.env.go.jp

自生地

日本の沖縄を含め、東南アジアやインドネシアなど暖かな気候で自生しています。

【自生地の気候】
日本の沖縄市の気候を確認してみましょう。

【概要】
・夏は暑く、蒸し暑く、湿度が高く、本曇り
・冬は涼しく、ほぼ晴れ、年間を通じて風が強く
・1年を通して、気温は14℃~32℃の幅がある
・10℃未満または33℃を超えることは滅多にない

【気温】

●温かい季節
・暑い月は7月
・平均最高気温は32℃
・最低気温は27℃

●涼しい季節
・最も寒い月は1月
・平均最低気温は14℃
・平均最高気温は19℃

【雲】
●晴れの季節
・9月~4月までの約7.1ヶ月間
・一年で最も晴れの月は12月で
・平均して空は晴れ、ほとんど晴れ、または部分的に曇りの68%

●曇りの季節
・4月~9月までの約4.9ヶ月続く
・最も曇りの月は6月
・平均して80%の確率で曇り、またはほとんど曇り

【降雨】
●雨季
・最も雨の多い月は6月
・平均降水量は232mm

●乾燥期
・沖縄市で最も雨の少ない月は1月
・平均降水量は50mm

【湿度(しつど)】
●高い季節
・最も蒸し暑い月は7月で、31日間、蒸し暑いか蒸す

●低い季節
・最も蒸し暑い日が少ない月は1月で、蒸し暑い日以上の日数は1.2日

育て方

【温度耐性】

●耐寒性
沖縄では、10℃を下回る気温になることが滅多に無いことから、耐寒性は低いことが予想できます。

これより低い温度環境となってしまった場合は枯れる原因となります。
●耐暑性
沖縄では、「33℃を超えることが滅多に無い」とあります。

私としては、もっと暑くなるイメージがありましたが、意外にも気温はそこまで上がらないようです。

耐暑性はそこそこあるものの、夏に高温になるような地域では、少し高温に気を使わなければいけないかもしれません。

【日照】

森林の下層部などに自生するので、柔らかな光を好むとされています。

強い日差しは控えてください。

【水やり】

湿り気のある岩の割れ目や苔、枯れ葉などの影に自生しています。

土壌の乾燥を嫌いますので、常に湿り気のある環境にしてください。

ただし、湿地植物ではないので、水が底に溜まるほどの量は控えた方が良いでしょう。

鉢底に溜まっていないかをチェックして、溜まっていた場合は水を捨ててください。

用土の湿り具合は、ほど良い程度にとどめましょう。

乾燥によって枯れてしまう原因になりますが、水のやり過ぎによっても根腐れにより枯れてしまう原因になるので注意してください。

【湿度(しつど)】

沖縄では気温の高まる7月前後の1ヶ月は、湿度が非常に高いようです。

霧吹きなどを使用して湿度を保ってください。

【土壌】

ほとんどの場合、保水効果のある水苔などで育てている場合が多いと思います。

根に敷くだけでなく、鉢の周辺にも水苔を敷くことで湿度が保てるので、調子が良くなるようです。

よくある管理の失敗例

直射日光に当てる

黄色い部分はライトによるものではない

直射日光に当てしまうと葉焼けを起こします。

実際に直射日光に当ててみると写真のような葉焼けを起こしました。

それ以降に展開した葉では、葉焼けを起こしてはいないようですが、葉の色素が薄いように感じます。

湿度(しつど)不足

えらく丸まってしまった葉

湿度の足らない環境下では葉が丸まります。

これに関しては諸説ありますが、丸まってしまった葉は、なかなか元には戻りません。

乾燥しないように気をつけましょう。

成長日記

2021

7/11 成長記録開始

丸まった原因は正確には分かりません。

神々しいマコデスです。

入荷して間もないですが、色素も薄く、葉が丸まった状態です。

8/5 育成ライトを当てて管理

おなじみのライトを使用

湿度しつどを好む植物という事で、蓋をして管理しました。

室内では明るさが足らない為、育成補助ライトも使用。

湿度しつどが低下しないように、活力液を希釈したものを毎日霧吹きをしています。
(湿度を保つ方法は過去記事を参考にして下さい。)

普通の水より、ミネラルなどの微量要素があった方が成長を促すことができるからです。

調子が出てきたか

丸まった葉は元には戻りませんでしたが、次から展開した葉は正常な形になってきました。

湿度は成長に大きく影響がありそうです。

9/18 葉が一枚増える

今のところは調子が良いようですね

葉が茂ってボリュームが出てきました。

環境が悪いと下草が黄色くなりますので、管理はこの方法で合っているようです。

9/28 驚きの発覚

管理していた株
別個体の株

衝撃的な出来事がありました。

管理をしていた個体ではない、別の個体との比較した時の事です。

別株の方が葉が黒く大きく成長しています。

並べた画像をご覧ください。

左:別株 右:管理株

葉の大きさと色の濃さが違います。

管理面で違っていた点は、補助ライトを使っていないことと蓋をしなかった事の2点です。

霧吹きをして湿度を保ったという点では同じでした。

よって、今後の検証として成長期に「明るい環境」と「暗い環境」で「蓋をせずに管理」して確認する必要があります。

2022

1/12 管理株の調子が良くなる

以前、蓋を開けて管理をしているとお伝えしましたが、蓋を閉めた管理方法に戻しました。

冬時期はエアコンなどにより乾燥しやすく、乾燥により葉を傷めそうになったからです。

検証の通りであれば、多少色が薄く育ったとしても、葉を傷めるよりは安全策を講じた方が良いと思います。

寒い環境も嫌いますので、急激な温度変化防止の兼ね合いもあります。

現状葉の色はそこまで濃くないものの、それなりに元気に育っているようです。

4/1 カビの発生

暖かな時期へ入り、常に蓋をして管理していたところ、白いカビが繁し始めました。

青みのあった生水苔は黒く染まり、マコデスに伝染ると枯れてしまう恐れがあるので、この時期からは蓋を開けて管理をする事にしました。

暖かな時期は蓋を開けて管理した方が良さそうです。

4/15 蓋の開閉による検証開始

暖かな時期となりますので、蓋の開閉による検証を行う事にしました。

対象個体として弱々しい株に変更しました。

ほとんど管理をしていなかった株です。

冬時期~現在まで、ほとんど霧吹きをせずに蓋をして管理をしていたところ、葉が丸まってしまいました。

最初の個体は明るい場所で管理をしていたので、節間は詰まって成長しています。

今回は下記の通りの環境で育ててみたいと思います。

・両株とも蓋を空け、霧吹きして管理
・節間の詰まった、最初の個体は暗い環境で管理
・弱々しい個体はLEDライト下の明るい環境で管理

ジブン
ジブン

どのような結果になるんだろうね。

まとめ

実際に育てた結果、うまく育てる方法をまとめると以下の通りです。


湿度しつどを保つためにマコデスを覆える容器を使う
・霧吹きをする
夏の高温時は蓋をせずに管理
・明るさを抑えた、やや暗めの環境下で管理

・冬の低温時は蓋をして管理

夏時期は湿度を保つ為に蓋をして育てた結果、葉が薄くなりました。

夏の場合は蓋をすると、内部が高温多湿になり過ぎてしまうのかもしれません。

逆に冬時期は乾燥が早い為、蓋をして管理した方が調子が良いです。

照度具合は暗い方が色濃く大きく成長していた為、結果的に暗い環境の方が調子よく育つ可能性があります。

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