ステファニアの育て方と種の発芽について(エレクタ・ピエレイ)

育成日記
この記事は約14分で読めます。

ステファニアは可愛らしい観葉植物ですが、育て方が分からないという方も多いのではないでしょうか。

今回はステファニアの育て方と意外に疑問の多い、種からの発芽について調べてみました。

基本情報

ステファニアは東南アジア、オーストラリア等に自生するツヅラフジ科ハスノハカズラ属の植物です。

スペルは「Stephania」となっており、雌雄異株の生態をもつ植物です。

名前の由来はギリシャ語で「王冠」の意味があります。

その理由はやく(雄しべ袋)が王冠に見えることとされています。

雄花1
雄花2 開花後
雌花

また、特定の品種で毒性があることが確認されています。

個体によっては50kgを超えるものもあり、大きく育ったものは高価なので種から育てる人も多いようです。

品種について

ステファニアの品種について調べてみると、幾つかの種類が確認できました。

エレクタ(erecta)/ピエレイ(pierrei)

楽天市場より

カンボジア、ラオス、タイ、ベトナムなどの熱帯林が現生地。
エレクタは「直立」の意。
またエレクタとピエレイは同義との情報がありました。
現在はピエレイと呼ばれており、エレクタの方が古い呼び名との事です。

ヴェノサ(venosa)

ヤフーショッピングより

マレーシアやインドネシアなどに自生が確認されています。

ロツンダ(rotunda)
現生地はラオス、タイ、カンボジアなど。

スベローサ(suberosa)

楽天市場より

タイ南西部など岩の多い石灰岩の丘の常緑樹のスクラブと竹林等に自生。

参考サイト1:GBIF
参考サイト2:llifle.com

自生地の気候

私が管理している品種は「エレクタ」という品種名で流通していたものです。

エレクタはピエレイと同義という事ですので、ピエレイの自生の情報が最も多い「カンボジア・プノンペン」近郊の気候をサンプリングしました。
面倒な方は育て方へジャンプできます

【概要】
プノンペンでは、雨季は本曇り、乾季は一部曇り、年間を通じて暑く、蒸し暑く1年を通して、気温は23℃~35℃の幅がある20℃未満または38℃を超えることは滅多にない

【気温】
温かい季節
暑い季節は、3月11日~5月31日までの約2.6ヶ月続く1日平均の最高気温は34℃を超えるプノンペンにおける1年の最も暑い月は4月で、平均最高気温は35℃、最低気温は27℃

涼しい季節
涼しい季節は、9月21日~1月14日までの約3.8ヶ月続く1日当たりの平均最高気温は31℃未満プノンペンにおける1年の最も寒い月は12月で、平均最低気温は23℃、最高気温は30℃

【雲】
晴れの季節
1年を通したプノンペンにおける晴の部分は、11月11日~始まり、3月31日までの約4.6ヶ月続く

プノンペンにおける1年の最も晴れが多い月は2月であり、平均すると48%の確率で、快晴、ほぼ晴れ、または一部曇り

曇りの季節
1年のうちより曇天が多い季節は3月31日頃始まり、11月11日頃に終わるまでの約7.4ヶ月続く

プノンペンにおける1年の最も曇りが多い月は8月であり、平均すると91%の確率で、本曇りまたはほぼ曇り

【降雨】
雨季
1年のうち、雨季は、3月3日~12月23日までの約の9.6ヶ月続くスライド31日間の降雨量は少なくとも13mmプノンペンにおける最も降雨の多い月は8月であり、平均降雨量は191ミリメートル。

乾燥期
1年間の最も降雨量が少ない期間は、12月23日~3月3日までの約の2.4ヶ月プノンペンにおける最も降雨の少ない月は1月であり、平均降雨量は9ミリメートル。

【湿度(しつど)】
高い季節
1年間で最も湿度の高い期間は、2月6日~12月24日の11ヶ月で、その間の快適性レベルは少なくとも74%の間、蒸す、蒸し暑い、または不快プノンペンにおける最も高湿日が多い月は8月であり、31.0日が高湿またはそれより悪い状態。

低い季節
プノンペンにおける最も高湿日が少ない月は1月であり、高湿またはそれより不快な日は20.5日あります。

育て方

【温度耐性】

自生地の気候では「20℃未満または38℃を超えることは滅多にない 」となっています。

耐寒性
自生地の気候より、寒さには弱いということが予測できます。

他サイトでは「寒さには比較的強い」との記述はありますが、10℃以上をキープした方が無難でしょう。

耐暑性
38℃ほどまでは気温が高くなる場合があるので、暑さには強いと思われます。

【日照】

発生場所では熱帯林下となっていることから、直射よりは遮光された間接的な柔らかい光を好むでしょう。

また、年間を通しても、7ヶ月以上本曇りが続く事から、強い直射日光よりは明るめの光程度を好む傾向があるでしょう。

暗い環境でも生育障害を起こすので、注意してください。

【水やり】

自生地の降雨量の多い時期を調べることで、成長期をおおまか予測することができます。
(比較対象として東京では多い月で9月を中心とする31日間、平均合計累積降雨量は192mm)

プノンペンにおける「最も降雨の多い月は8月であり、平均降雨量は191mm、 最も降雨の少ない月は1月であり、平均降雨量は9mm 」とあります。

降雨量は日本の一番多い月と同等といえます。

成長期
現生地での降雨量の多い8月の気温は、平均最高気温は30℃、平均最低気温は26℃となっています。

気候を日本に置き換えた場合、成長期は気温が平均最低気温が26℃を超える初夏~秋の始まり頃でしょう。

成長期は土が乾いたら、水やりを行う事で株の成長を促すことが出来ると思われます。

ただし、土が常に湿っていると枯れてしまう事があるようですので、しっかりと乾いたのを確認してから水やりを行った方が良いでしょう。

気温の上昇の緩やかな時期の水やりは乾かし気味にした方が良さそうです。

休眠期(落葉期)
現生地での降雨量の少ない1月の平均最高気温は32℃、平均最低気温は23℃となっています。

データより20℃を下回る気温にはならないので、非常に安定している事が分かります。

安定した気温にも関わらず、1月では9mmと極端に降水量が極端に落ち込むから、気温の変化には敏感である事が想定されます。

この事から、どのような季節でも断水をする事で休眠期へ誘導する事が出来ると考えられます。

気候を日本に置き換えた場合、休眠期は最低気温が20℃を下回る時期は秋~春頃となりますが、その頃に自然と落葉を始めるので断水を行って下さい。

平均最低気温が23℃を上回る暖かな時期までは、水やりは行わない方が良いでしょう。

日本では現生地ほど周年的に気温が安定していないので、落葉時期が長いです。

【湿度しつど】

1年のうち、湿度の高い季節は11ヶ月と続くことから、高い湿度環境を好む植物のようです。

【土壌】

常に土が濡れている状態を嫌うようですので、排水性の高い土壌を選択しましょう。

培養土を使用する場合は、水はけを良くするため赤玉土などを混ぜ込んだものを使用して下さい。

【肥料】

成長期に薄めた液肥などを与えると良いが、強い肥料分を与えるのは控えた方が良さそうです。

【剪定】

基本的には剪定は不要と思いますが「半つる性」の為、ツルを這わせる支柱などがあると便利です。

【種子の発芽について】

熟すとシワができ、黒くなる

2022年10月に種からの発芽に成功しました。(検証日記へ)

種子を発芽させたいという方が多いように思います。

成長の過程で容易に種を付けますが、発芽をさせるには少しコツが必要なようです。

その一つが「湿度しつど」となりますがステファニアを育てる上での条件となりますので腑に落ちます。

湿度をあげる為には種子を覆える容器があると便利かもしれません。

利点は種子を複数発芽させるのに効率的な点です。

他の代用方法としては「ビニール袋」を用いた方法です。

ビニール袋を使用する場合は、完全に密閉せずに上を開けておく必要があります。

海外のサイトによれば「αナフタレン酢酸」という成長ホルモンが有効との事ですが、真偽は不明です。

また、発芽条件として23℃以上の温度おんどは必要になるとの事です。

まるで芋虫のような種子
殻の中身は白い

参考資料:www.agriculture.com

育成日記

2021

1/24 休眠の状態

休眠中のステファニア

ステファニアを管理するのは初めてです。

管理当初は葉がありましたが、寒くなるにつれて落葉してしまいました。

ステファニアは休眠期が長く、発芽するまでにかなりの時間を要するようです。

2022

5/7 発芽を確認

芋の下の方から

発芽までに長い時間がかかりましたが、ここに来てようやく芽吹きに動きがみられました。

休眠時は下手に水やりをしてはならず、動きがあるまで待つのが鉄則です。

つい手を加えてしまいそうな衝動にかられました・・・。

恒例の霧吹きで株の表面の散布を行いましたが、この間は水やりはほとんど行っておりません。

現在5月上旬ではありますが、これでも発芽するには早い方なのかもしれません。

管理方法としては「湿度しつどが高い方が良い」との事でしたので、ビニールに覆って育成ライト下で管理をしていました。

5/24 開花

少し成長
開花した

黄色い花を咲かせています。

開花をしましたが、雌雄異株につき単体では種をつけることは無いはずです。

ビニール管理の様子
カビが発生

発芽するまでは水やりを与える事はほとんどありませんでしたが、発芽してからは土にも水を与え始めました。

ただ、ビニールでの管理のため湿度と温度の関係から用土から謎のキノコが生えだし、カビが発生しました。

このようにビニール管理ではカビが繁殖するおそれがあるので、株がカビに負けてしまわないよう気をつけてください。

それ以降はビニールでの管理を止めました。

7/13 葉の展開

丸い葉を展開させ、つるを伸ばして成長しています。

あんどん仕立てにして管理している方もいるようです。

残念ながら花をつけましたが、何事も起きることなく散り落ちてしまいました。

シワが寄っている・・・
蓮の葉のようだ

不可解なことにコーデックスはシワがよっています。

おそらくは水やりの頻度、もしくは水量が少なかったためでしょう。

つるが伸びてからは水やりは慎重になり過ぎないほうが良いのかもしれません。

8/30 植え替え

まずいぞ・・・

さらに塊根部にシワが入り、いよいよビジュアル的に深刻化してきました。

ここへきて植え替えを決意。

これだけあれば安心か

ステファニアは発根していないものも多いですが、土を崩してみると根がありました。

植え替えの用土は単体用土を選択。

栄養不足になりやすいですが、水やり頻度を多くしつつ株腐れ防止を考慮して、株のシワの復活を促す狙いです。

9/6 種の発芽発覚

発芽は初めての経験!
糸口がつかめるか?・・・

他にも別のステファニアの株を管理していますが、そのうちの1鉢の中にこぼれ種から発芽している種子を発見しました。

実は何度か種子の発芽をチャレンジしてはおりますが、ことごとく失敗しております。

まさかこのような形で発芽がみられるとは思ってもみませんでした。

どのような管理条件下であったのかを整理し、種子からの検証を試みたいと思います。

9/22 自生地再現検証開始

培養土多めと軽石多めの2パターン

所持しているステファニアを使用して自生地の環境である地面に埋めた状態での生育検証を開始します。

原生地の土質は良く分かりませんが、培養土と軽石の割合を変えて検証してみることにしました。

9/27 種子からの発芽の検証開始

故意では一度も成功していない

以前のこぼれ種による発芽から発芽条件の仮説を立てて播種してみました。

10/3 種子からの発芽確認

2つの発芽を確認
ついに!

検証開始後すぐに発芽がみられましたので、私の仮説に間違いはなさそうです。

もし発芽に関してやり方が気になるようであれば、メールアドレスを添えてコメントでもいただければお教えします。

一番最後の「♡」でも良いのでとにかく何かの反応がほしい(笑)

11/17 上部枯れと脱皮

最初に植え替えを行った株も、ついには上部が枯れて休眠期に入ったようです。

かなりシワがよった状態となってしまいました。

シワのよった部分を爪で擦ってみると、灰色に変色したスポンジ状になっていました。

壊死した部分は元には戻らないと感じたので、取り除きました。

内部は白くなっており、水分が確認できたので、まだ生きているようです。

掘り上げてみると根は生えていたようです。

こちらの株も、そこらへんに転がっていた黒い鉢を使って土中に埋めて管理してみます。

2023

3/26 活動期

2023年度に入り、暖かな季節を感じ取ったのか、芽が出てきている株を確認しました。

水はけのよい軽石に埋められた株です。

5/1 葉の展開

約1ヶ月後の様子です。

だいぶステファニアらしい葉に変化してきています。

気温の上昇も緩やかな為、成長が遅いです。

5/17 2株目の芽吹き

他の株にも芽吹きを確認できました。

最初に活動を開始した株から2ヶ月近く時間差があるので、活動期を開始するタイミングは個体差があるように感じます。

5/19 別種の芽吹き

こちらは品種はエレクタではない別種のステファニアとなりますが、同じく土中に埋めた個体と上部が見えている状態でそれぞれ管理しました。

土中に埋めた個体はこの段階から花を咲かせています。

品種なんだったけ・・・。

5/24 ヴェノサの芽吹き

こちらは別種「ヴェノサ」という品種です。

エレクタに比べて、株に深いシワの入る品種のようですが、残念ながら土に埋めてしまったので、現状その勇ましいお姿を確認する事ができません。

少し分かりにくいですが、こちらも芽吹きを開始しています。

今年一番最初に活動を開始した個体はもう、しっかりとステ様です。

【コメント限定】ピエレイの種子発芽について ときには一歩の勇気も大切!

まとめ

・高い温度おんどを好む

高い湿度しつどを好む
湿度を保つ方法は以前にご紹介した通り幾つかあります。


・夏の成長期は土が乾いたら、しっかりとした水をやりを行う

・夏以外の葉がある時期は土を乾かし気味に管理


寒い時期に向かうにつれ、徐々に水やりの回数を減らす

・落葉後は断水する

・強い直射日光を避ける

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【訪問者のコメント欄】

  1. ピエレイの実生方法を教えて頂きたいです。
    よろしくお願いします🙇

    • コメント有難うございます。
      ご指定のメールアドレスにお送りしましたので、確認をお願いします。

  2. はじめまして。

    先日、意図せず種子がとれた知人から自分は発芽させられなかったので、試して見てほしいと分けてもらいました。
    他にも播種した人から発芽率が難しいないとか、どうしたら発芽させれるのがわからないと言ったら話を聞いたので、調べていくうちにここに辿り着きました。
    ステファニアの実生についてアドバイスいただたくおもいます。よろしくお願いします。

    • コメントありがとうございます。
      なるほど、お知り合いの方に頼りにされているのですね。
      ご記載されているメールアドレスへお送りさせていただきました。

  3. 初めまして。
    今年ステファニアエレクタを雄株雌株揃えて種を獲って色々と試しているのですがなかなか上手く発芽させられず💦

    上手く発芽させられているとの事
    本当に凄いと思います!
    もしよろしければコツをご教授頂けないでしょうか?よろしくお願いします🙇‍♀️

    • コメント有難うございます。
      たまたま上手くいっただけかもしれませんが、一応発芽に成功する事はできました。

      種子発芽についての内容はご記載のメールアドレスへ送信させていただきました。

      宜しくお願いいたします。

  4. 初めまして!
    エレクタの実生をしてみたいなと思い調べていたところこちらに辿り着きました!
    ご自身で上手くいく方法を見つけ出したこと、尊敬します
    ご教授頂けると幸いです!
    よろしくお願いいたしますm(_ _)m

    • コメント有難うございます。
      お褒めの言葉をいただき、嬉しく思います。
      やり方については、ご記載のメールアドレスへお送りさせていただきます。

      • おはようございます。
        先日はアドバイスをしていただきありがとうございます!
        芽はでているけれど根がでていないということで相談をしたのですが、アドバイス通りにやってみたら無事に根が3本ほど出てきました!
        凄く嬉しいです!
        ありがとうございましたm(_ _)m

        • その後の状況のコメントありがとうございます。
          上手くいったか少し心配しておりましたが、根が出たようで安心しました。

          以前にもお伝えしたように、発根後は発根する為に、これまでしてきたような水やりの方法は控えた方が良いと思いますが、土の乾燥をさせ過ぎても、せっかく発根した根が消失してしまうようです。

          水やりの調節が難しいですが、引き続き頑張ってください。

  5. はじめまして。
    少し前に購入した株が種を6〜7個ほど付け、徐々に黒くなってきました。これを発芽させたいなと調べていて、こちらに辿り着いた次第です。
    種の数が少ないのでうまくいくかわかりませんが、アドバイスいただけると嬉しいです。

    • コメントいただきありがとうございます。

      jibunの種子の発芽成功例をお伝えいたしますので、参考になさってください。
      ご記載のメールアドレスへお送りさせていただきました。

  6. はじめまして。
    ステファニアの実生について調べていて、ここにたどり着きました。
    今年の6月3日に40粒ほど種まきしました。
    明るい場所を嫌うとの情報があったので、3ミリほど覆土して暗い場所に置いてみたり、いろいろやってみました。
    種は購入後ベンレートで殺菌しています。鉢土も熱湯消毒しましたが、今日まで2粒しか発芽せず、残りは沈黙しています。
    ラップ等はしていませんが、腰水で毎朝水やりしています。

    発芽までまだ希望を捨てたくないので、よろしければ実生での発芽の方法を教えていただきたいです。
    よろしくお願いいたします。

    • コメントありがとうございます。
      ご記載のメールアドレスへお送りさせていただきました。

  7. いきなり失礼致します。ステファニアの実生について伺いたいです。
    宜しくお願いいたします

    • コメント有難うございます。
      種子の発芽に挑戦でしょうか?
      ご記載のアドレスへお送りさせていただきました。

      追記、アドレスへお送りしましたが返って来てしまいました。

    • 先日、エピレイがあまりにも可愛くて苗(?)と種を購入しました。
      苗は芽は出ているのですが根が出ていませんでした。
      知識不足の状態で購入してしまったため、どのように育てていけばいいのかわからず色々と調べてみたところこちらに辿り着きました。
      もしよろしければ根の出し方、種からの育て方を教えていただけませんでしょうか?
      よろしくお願いいたします。

      • コメントありがとうございます。

        ステファニアの苗と種を購入して、発芽に悩まれているとのことで、私が分かること内容で助力できたらと思います。

        苗の発芽についてですが、
        芽吹いているのに、根が出ていない状況ですと、塊根内部の養分だけで芽吹いているので、そのまま放置すると塊根部にシワがよって株が衰弱する恐れがあります。
        発根させるためには、用土がかなりの湿り気をおびている必要があります。
        夏時期は成長期となりますので、臆することなく水を与えてあげれば、発根を促す事が出来ると思います。
        この時、中途半端な水やりでは発根を促すことは出来ません。
        通常の観葉植物であれば根腐れを起こすかと思うほどの量と回数が必要です。
        人によっては容器に水を溜めて、ステファニアごと沈めておくほどなので、かなりの土の湿り気が必要なのがイメージできるかと思います。
        100%の保証は出来ませんが、少なくとも自分が暖かい時期にそのような水やり行っても腐ってしまったことは無いです。
        秋の涼しい時期や冬の寒い時期に行った場合は枯れてしまうと思いますので注意してください。
        夏時期では土が常に湿り気を帯びた状態を維持すれば2週間ほどで発根してくるはずです。

        種からの発芽については別途メールにてお送りさせていただきます。

        • 非常に丁寧でわかりやすい返信をありがとうございます!
          私が色々とネットで調べて、こうやればいいのかな?と思っていたこととは違っていたのでびっくりしました!
          コメントして本当に良かったです。
          また、特設ページの種からの方法も読ませていただきました。
          とても興味深く、少し興奮気味で読みました。
          面白かったです。
          今すぐ種植えてみます!
          うまく発芽、発根できたらまた報告させてください(^^)
          他の記事も面白そうなので色々と読ませていただきます!
          本当にありがとうございました!

          • お伝えしてなかった部分を追記させていただきます。
            私が苗の発根をさせた状況として、発根のみならず、発芽もしていない個体でした。
            また、管理場所はいずれも室内であった事があげられます。

            発根例の1つのケースでは、品種はピエレイではございませんが、水保ちの良いピート質の用土に植えられた直径12cm程度のステファニアでした。
            5月頃に腰水状態を2日ほど維持し、土が乾燥しないように注意しながら、午前中に直射日光の当たる場所で管理しました。
            その後、2週間くらいで発根を確認しました。
            2株の検証を行い、すべて土に埋めたタイプと1/3ほど埋められたタイプです。
            すべて土に植えたタイプは発根の確認をしてませんが、1/3ほど植えられた個体は掘り上げて確認をしましたが、ほんの数ミリ発根した程度のものでした。
            根本は多少のカビがみられましたが、株が緩くなっていることは無かったです。
            それが、2023/5/19の記事にあります品種が分からなくなってしまった個体です。

            2つのケースでは、直径2cmほどの小さな個体2株です。
            こちらは株が幼いので、夏になってもなかなか芽吹いてくれませんでした。
            細かいサイズのベラボンのような用土に植えられており、ポットの土の容量が少ないので、保水力がなく、すぐに土が乾燥してしまい発根に至らなかったようでした。
            それに気が付き、それからは薄暗い環境で毎日水を与えてあげると、約1週間ほどで発芽点より芽吹きを確認しました。

            ご相談者様は芽吹きがある個体ですが、芽吹きがあって発根されている状況であれば、より早く発根しやすいのではないでしょうか。

            重要な事をお伝えし忘れましたが、発根後は発根時のような水やりの方法は控えた方が良いです。

            また、ステファニアは地熱を感知して発芽に至るとも聞いた事があるので、土中の温度がある程度暖かみをおびていないと発芽しにくいのかもしれません。
            しかしながら、これは不確かな情報ですので、ご参考までにお願いします。

            発根の方法をお伝えしておきながら、大変失礼ではございますのが、ステファニアの育て方の経験は浅く、等ブログは異端気味ですので、他のベテランの方にも発根の方法を聞いてみるのも良いかもしれません。
            また、他に方法が知っている方がおられましたら、コメントお待ちしております。

  8. 初めまして、相談させて下さい。
    去年まできちんと芋てっぺん部分から毎年芽が出ていたステファニアピエレイが、今年は芋ではなく根から直接上に伸びてきて芽が出ました。(びっくりして少し掘ったら太い根と繋がっていました)
    1本ではなく一度にたくさん根から直接芽が伸びてきているので、嬉しい反面どうしてしまったのか心配です。
    根塊植物はそのように芋の根からも芽が出るものなんでしょうか?
    いくら調べても出てこないのでこちらにコメントさせて頂きました、ご意見頂けると嬉しいです。

    • コメントありがとうございます。

      根から芽が出てきたとのことで、お困りであられる事と思いますが、とても不思議な現象ですよね。
      大変残念ではございますが、私もステファニアの育て方について経験が浅いので、その事例に対して納得のゆく回答をできそうにありません💦

      申し訳ございません(_ _;)

      ただ、育成日記を見て頂くとわかるように、私が育てたステファニアにおいても近しい状態で芽が出ております。

      2022年5月7日、塊根部の頂部ではなく株の下から芽が出始めました。
      その後、2022年7月13日、塊根部の頂部から2番目の芽が成長しております。
      2022年8月30日の2枚目の写真をみていただきますと、植え替えの際に土から掘り上げた時、塊根下部の根に近い部分から芽が展開しているが確認できます。

      この状態で管理しておりましたが、枯れるという事はありませんでした。
      今年はまだ芽吹きが確認できておりませんが、今年も同じような症状がでていないか注視しておきたいと思います。

      等ブログでは主に育て方が分からない方が集まってくるので、望みは薄いですがベテランの育成者がこのコメントを見て、その症状の回答をしてくれる事を願い、また、他に育てている方にも同じ症状がある場合は情報の開示をお願いします。

      お役に立てず申し訳ございませんが、何卒ご容赦のほどお願い申し上げます。
      もし可能なら写真を添付していただけると幸いです。

      • ご丁寧に本当にありがとうございます!すいません同じ症状、焦って検索して見落としておりました!
        同じように発芽されてみえて、安心しました😌
        今後もこまめに観察して大事に育てていきます。
        ありがとうございました♪

        • そうですね!
          よく観察して、より良い育て方の模索をしていきましょう!

  9. こんにちは。
    ステファニアを調べているうちにこちらへ辿り着きました。
    初歩的な質問で申し訳ないのですが、ステファニアの育て方ご教授いただければと思い、メールさせていただきました。
    とても好きな植物なのですが、なかなか上手に育てることができず2株ほど枯らしてしまいました。
    冬場の管理方法と、水やり方法に問題がありそうなのですが、ご意見お願いします。
    冬場は断水して鉢のまま育てていましたが、気温が上がってきて水やりをしてもシワシワのまま発芽せずといった感じです。
    水やりは用土が完全に乾いてからシャワーをかけるように上からジャバーとかけてますが、塊根部分に水は当てない方がよいのですか?
    気温が上がってからは戸外管理で日光の当たる場所で育てておりました。
    些細なことでも良いのでアドバイスをお願いします。
    参考のために種子の発芽検証もお聞きしたいです。

    • コメントありがとうございます。
      2株枯らしてしまったとのことで、大変不安な状況とお察しいたします。
      実際のところ、私も2年目の管理となりますので、あまり深い内容ではないかもしれませんが、分かる事をお伝えできればと思います。

      冬場の管理方法と水やり方法に問題があったのではないかとのことですが、年間を通して一定の暖かな環境で管理できないのであれば、冬場は断水して管理するのが一般的な管理方法かと思います。
      休眠状態に入ると落葉するので分かりやすいとは思いますが、この状態では根も機能していないので、水を与えても根から吸収される事はありません。
      そればかりか、水を与え続けてしまうと寒さに耐えられずに腐ってしまう恐れがあります。
      私の場合は落葉後の寒い時期は一切水を与えませんでした。
      見た目も同じですが、管理面でもジャガイモをイメージすればわかりやすいのではないでしょうか。
      ジャガイモの様子を見ていると、寒い時期など、休眠期はむき出しの状態でも乾燥で枯れてしまうことはないです。
      暖かな時期では、芽吹きの活動期では塊根内部の水分や栄養を使って成長するので、株が萎んでいくのが分かります。
      この頃になると水分を欲して根も急速に発達してくるので、その時が水やりのタイミングです。
      逆にそのタイミングで水を与えないとどんどんと株が萎んでいってしまうと思います。
      ですので、葉が少しでも成長してきたら、しっかりと水を与えます。
      暖かな時期になってシワシワになってしまうのは、私が管理していても同じく起きた現象です。
      シワシワになった部分は茶色くスポンジ状に壊死していることが多く、その部分は直ることはないです。
      爪で引っ掻いてみると壊死部を取り除く事ができ、そのまま掘り進めていくと、やがて白く生きた部分まで到達します。
      私の場合はスポンジ部が気になるので、生きた部分が傷まない程度まで取り除きました。

      水のやり方についてですが、本来ステファニアの塊根部は土中に埋まっているようですので、株に水を当てても問題ないと思います。

      置き場についてですが、一般的には直射日光を当てると葉焼けを起こすと言われていますが、あえて直射日光を当てて管理している方もおられるようです。
      塊根部の成長も早くなり、また葉の節間を短くさせて見栄えを良くさせるためです。
      ただし、暗い環境から急に直射日光に当てると十中八九葉焼けを起こすと思いますので注意してください。
      安全なのは直射日光の当たらない明るい環境で管理することになります。
      私の場合は午前中の2〜3時間程度直射日光が当たる環境で管理しています。
      葉焼けを考慮して芽吹く前の段階からその環境下で管理しています。
      また、発根していない個体の発根を促すため、水を含んだ土に塊根部を埋めて発根を促す方法もあるようです。
      この場合、地熱(土の温度)が重要なようで、あえて塊根部を埋めた状態で土を直射日光に当てて管理するそうです。
      畑のような、ほんのりと湿った状態の土かと考えています。
      この方法については現在検証中です。

      今管理している個体はシワシワとの事ですが、状態を確認したいので、こちらのコメントに写真をいただく事は可能でしょうか。
      投稿下のファイル選択より添付が可能です。
      発芽検証に関しては別途メールでお送りさせていただきます。
      宜しくお願いいたします。

      • こんにちは。
        ご返信が遅くなりまして申し訳ございません。
        詳しく丁寧にご返信くださり感謝です。
        ありがとうございます。
        現在の株の様子です。
        やはり発根もしておらずでございました。

        • お写真の投稿有難うございます。
          実際に触れてはいないので正確な事は分かりませんが、見た限りでは生きていそうです。
          株全体が木質化したように枯れていれば別ですが、株を軽く押してみて、ドロっとした汁が出てきたり、異臭がなければ大丈夫なのではないでしょうか。

          しかしながら、そろそろ芽吹き始める季節となってきております。
          お住いの地域は最低気温が10℃を下回る事はありますでしょうか。
          これからの季節は成長期となりますので、土壌が乾燥しすぎている可能性があります。
          最低気温が10℃以上ある場合は霧吹きで湿り気を与えて、発芽を促してみるもの良いかもしれません。
          うまく行けば突起物の先端部分に緑の芽が確認できると思います。
          芽吹き確認後は、たっぷりと水を与える必要があります。

          • 引き続きのアドバイスありがとうございます。
            気温は10℃を下回ることはないです。
            触ってみたところ、腐ってはいないようですので、霧吹きで湿り気を与えてみますね。
            発芽してくれるとよいのですが…。
            ありがとうございます。

          • 芽吹いたかどうかが気がかりです😭
            その後の状況がわかりましたら教えていただけると幸いです。
            宜しくお願いします🙏

  10. はじめまして。
    3年前からステファニアがとても気になり、ネットでも園芸店でも在庫がなく、種から育てようと種を入手しました。

    気温もあると思いますが、未だに変化なしの状況です、、、。
    もしよろしければ、主様の方法を教えていただけますでしょうか?

    • コメントありがとうございます。
      メールをお送りさせていただきましたので、そちらよりご確認をお願いします。

  11. 初めまして!
    昨年たまたま見つけたステファニア・ピエレイに一目惚れし、初めて塊根デビューをした初心者です。
    大変初歩的な質問かもしれないのですが、教えて下さい。。。
    これから発芽の時期になってくると思うのですが、その際は暖かくなってきたら先に霧吹きなどでの水やりをする必要があるあるのでしょうか?それとも放っておいても気温と共に勝手に発芽しますか?

    • HANA 様

      コメントありがとうございます。

      育て方については私自身も手探り状態であり、植物の数ほど育て方があるのですから気に病むことはないと思います!
      特にステファニアの育て方は調べてみないと見当もつきませんよね(笑)

      実際に育ててみた経験からお伝えできることは、
      私の株の場合は水やりはせずに暖かくなってきた頃に、たまに霧吹きをしていました。

      芽吹くまでは水やりをしてはいけないとの記事をよくみかけますが、霧吹きをしてしまったのは完全に土が乾燥していては、芽吹きが起こりにくいのではと思ったからです。

      おそらく全く霧吹きもしなくても芽は出るのかもしれませんが、検証をしていないので不確かです。

      芽吹き確認後はしっかりと水やりを行っていました。

      水やりが弱いと発根されず、株の余力だけで芽吹いてしまうようです。

      私の場合は水やりが足らなかったせいなのか株が細ってしまいました。

      実は去年検証した株で、とある検証を行っており、今年はどのように成長しているか確認できていません。

      そのうち記事を更新する予定です。

      あまり有益な情報ではないかもしれませんが、ご容赦ください。

      • 色々と丁寧に教えてくださり、ありがとうございます!

        昨年、伸びた葉がとても可愛らしく毎日の癒しだったので、今年もぜひ元気に育ててあげたいなと思っています!
        教えていただいたことを参考に管理してみようと思います。ありがとうございます♪( ´θ`)

        また今年の様子も楽しみにしています♪

  12. はじめまして。
    ステファニアの実生について調べている
    うちにこちらにたどり着きました。
    ステファニアの種を撒いて一度たりとも
    発芽に成功したことがありません……
    もうお手上げです(苦笑)
    どうかこのポンコツにひと欠片のレシピ
    をご教授いただけましたら幸いです。

    • コメントありがとうございます。
      ステファニアの実生は情報がないので失敗する事が多いですよね。
      なのでポンコツという事は無いと思いますよ(笑)

      少ない情報ではございますが、ご要望どおり種子からの発芽についてのメールをお送りさせていただきます。

      宜しくお願いいたします。

      • 拝見させていただきました。
        ポンコツじゃないと言っていただき
        ありがとうございます(笑)
        これを参考に改めてステファニアの
        実生の精度を上げたいと思います!

        成功してなにかしらプラスαできる
        情報を得ましたらまたコメントにて
        還元させていただきます♪
        貴重な情報ありがとうございました!

        ロメオ

        • ロメオ様

          ご配慮いただきありがとうございます!
          楽しみにしております。
          また宜しくお願いします。

  13. 初めまして!
    ステファニアの種子について興味があり、検索していたところこちらのブログに辿り着きました。
    大変参考になります。
    もしよろしければ、発芽に関して詳しくお話をお聞きしたいです。
    また、ひとつ疑問なのですが、種子を発芽させて育てれば芋の部分も出来ていくということですよね?
    じゃがいものように、芋に芋がついて増えていくという感じではなさそうだなと思っていますがその辺りはいかがでしょうか?
    ぜひ教えてください(^^)

    • コメント有難うございます。
      お返事が遅くなり申し訳ございませんでした。

      「ステファニア種子からの発芽」のやり方は特設ページより閲覧をお願いします。
      パスワードはコピーして開封してください。

      申し訳ございませんが、正直なところ発芽だけしか体験していないので、確実な事がお伝えできない状況です^^;

      これは憶測になりますが、ボコボコと増えた状態のものを見かけた事がないので、芋が増えてゆくというよりは1つの芋が大きく成長するのではないかと考えています。

      あまり有益な情報ではないかもしれませんが、メールを送信させていただきました。

      よろしくお願いいたします。

  14. コメントありがとうございます。
    すぐに種撒き用用土に撒きラップしてみました。感じによると、他の種蒔きとほぼ変わらない気がしますが 発芽してからの方が大変な気がしますが、いかがでしょうか?
    最近実生に目覚めチャレンジしてみていますが
    (o^^o)

    • 種からの発芽には成功しましたが、私も初めての経験なので今後も検証していく予定です。
      情報があまりなかった為やり方が分からず、他の情報に惑わされて発芽に半年くらい時間を費やしました。
      今後の育て方については体験談を元にブログを更新していこうと思いますので宜しくお願いします。

  15. ピエレイの種は幾つがあるのですが
    発芽させた事が無いので参考になりました。
    チャレンジしてみます。

    • コメント有難うございます。
      種の発芽については、検証をまとめたものをご用意しておりますので、
      詳細をメールにて送信させていただきました。
      半信半疑な部分はございますが、そちらをご参考になさってください。
      宜しくお願いいたします。