令和となった今、日本の国民一人ひとりが「資産運用」をしていくというのが常識になりつつある事はご存知でしょうか。
この事については、少し調べてみれば分かるとは思いますが、常識というものは常に変化するものです。
内容として園芸とは直接的な関係はありませんが、この機に少し現実的な事について考えてみるのも良いのではないでしょうか。
資産運用をする理由
資産運用をする理由は人それぞれとは思いますが、多くの場合は社会保証としての「年金」に関わってくるからです。
この「年金」については以前より問題視されており、少なからず危機感を持っている方も多いのではないでしょうか。
2019年には、日本の金融庁より今後の日本の国民の金融について高齢社会における長寿化による資産寿命問題等と資産運用の重要性を発表しました。
https://www.fsa.go.jp/policy/koureisyakai/chuukan_torimatome/chuukan_torimatome.pdf
内容としては公的年金や銀行口座へ貯金した資産を切り崩すスタイルでは老後の資金を賄えないリスクを提言しています。
日本人の寿命は伸び続けており、いままでの常識ではお金が足らなくなってしてしまう可能性があるという事のようです。
たしかに最近「人生100年時代」という言葉をよく耳にするよね
現状の給付される年金額について
2021年現在、給付額はどうなっているのでしょうか。
例えば、厚生年金に加入している会社で年収300万の給料を受け取っている方であれば、厚生年金を満額払った場合は月約15万ほどのようです。
計算式
約78万円×保険料を納付した月数÷480(加入年数40年×12ヶ月)=年金額
ただし、これは現段階での給付額の事です。
年金についてニュースでも頻繁に取り上げられており、受給金額が減ったり、受給開始年齢が引き上げられ続けております。
google検索より
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つまり、今日受給となる世代の事ではなく、今働いている20~40代の先々の年金についての話です。
今ご覧になられているご自身の問題であるかもしれません。
年金減額・受給開始引き伸ばしの背景
年金減額・受給開始引き伸ばし問題の背景には様々な理由がありますが、その一つに「少子高齢社会」があります。
年金を受給する高齢者が多く、税金を担う働く世代(子供の出生数)が減少しているからと言われています。
google検索より
公的年金は社会保険料で賄われていますが、働く世代の人口が減少すれば、年金の受給金額が減ったり、受給開始年齢が引き上げたりして調整しなければなりません。
人口はすぐに増加することはなく、日本国民の人口を増加させるには単純計算で、1世帯につき3人の子供を育てなければならないのが現実です。
今すぐの問題ではないですが、出生率が減少しつづけている以上、数十年先に大きな問題に直面する事になると言われています。
国の対策として「消費税の引き上げ」なのか、「所得税の引き上げ」なのか選択肢はいくつかあるとは思いますが、国民が負担することになります。
「年金」だけの問題ではないですが、いずれにしても今からしっかりと将来に向けて備えて行く必要がありそうです。
今後、日本が良い流れに転がるとは考えにくいよね。
国が推奨するもの
金融庁の資料によれば、今までどうりの「老後に備えは銀行に預金」という考え方は推奨しないという事でした。
国の考えとしては資産運用の活用を促しているようです。
「ライフスタイルの多様化」や「定年退職金の低下」、「受給額の減少・受給開始の引き伸ばし」
従来の年金・貯蓄の切り崩し形式では老後の資金が賄えない可能性はかなり現実味があるように思います。
もう一つの問題としては日本人の金融リテラシーの低さにあるようです。
要するにお金に対する知識が低いという事です。
日本の家計の金融資産は過去20年間伸びていないとしています。
欧米では資産運用の考え方は、日本に比べれば一般常識となっているので、欧米に追従する形で金融リテラシーの水準を底上げしたい考えもあるようです。
重要なのは、この一連の流れは個人が提唱している事ではなく、国が提唱しているという事です。
国が提唱しているのであれば、ただ事ではないよね
資産運用の方法
国が推奨する老後資金としては、「つみたてNISA」や「iDeCo」を活用した金融投資の推奨です。
金融庁の政策
https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/index.html
最後に
園芸など趣味にはお金がつきものです。
「お金持ち」であるならば「お金」を気にする必要はありませんが、全員がそうであるとは限りません。
十分な資金を持っていなかったとするならば、その分「時間」を使って稼がなければならないでしょう。
例えば「今出来なくても定年後時間が出来てからゆっくりをやろう」と考えていたとしても、実際は「お金」が無いことによって、定年後も仕事を続けなければならず、ゆとりある生活が送れない可能性もあります。
老後はのんびりという訳にはいかない事が想像できてしまいます。
既に知っている方は何を今さらと思うかもしれませんが、意外にも「そんな事は考えてもいなかった」という人は多いように思います。
現代の社会は情報発達により、世の中の変化が加速度的に早いです。
世の中が何か変化が起きていないかアンテナを張る事が人生の防衛手段といえるでしょう。
資産運用をする・しないにしても「知っている」という事よって、今後の行動を考える指針になっていただけたら幸いです。
まとめ
- 貯蓄から資産運用の時代へ移行している
- 従来の年金+貯蓄切り崩しは資金不足のリスクあり
- 国のつみたてNISA・iDeCoを活用した老後資金の設計を推奨
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