最近、人気が高い斑入りモンステラにすっかり魅了され、他にどんな品種があるのか気になり始めました。
「デリシオーサ」や「アダンソニー」等の品種名がある事は知っていましたが、外観は非常に似ている事が多く、違いについての知識が乏しく区別ができない状況です。
そこで今回はモンステラにどういった品種があるのか、それぞれどのような違いがあるのかなどを調査してみました。
斑入りモンステラや珍しい品種・レア品種の一覧に含まれています。
流通しているモンステラの品種と特徴(覚え方)
品種リストだけを見たい方はこちら(戻るボタンで戻って来れます)
現在、流通している品種や特徴を下記にまとめてみました。
(各ショッピンクモールの販売ページへも対応)
まずはこの品種を覚えよう!
デリシオーサ ボルシギアナ バリエガータ
学名:Monstera deliciosa var. borsigiana variegata
販売:楽天市場 ヤフーショッピング メルカリ
ボルシギアナの名称で販売されている事がありますが、学名は「デリシオーサ・ボルシギアナ」となっています。
この事からデリシオーサに関連した品種という事が分かります。
ボルシギアナを覚える際は、デリシオーサを省略しないで覚えた方がモンステラとしての全体像を把握しやすくなると思いますので、ぜひセットで覚えてください。
違いとしてデリシオーサより小さく成長するとありましたが、実際には少し小さい程度で、それなりに大きく成長すると考えておいた方が良さそうです。
ボルシギアナでは「バリエガータ」のつく斑入り種の方が有名ですが、斑の入らない通常種も存在します。
また、斑の入り方によって呼び名が変わったりもするようです。
こちらの品種は大きく成長する割に「姫モンステラ」として扱われる場合があります。
アダンソニー(マドカズラ)
学名:Monstera adansonii
別名:フリードリヒスターリー、窓葛
販売:楽天市場 ヤフーショッピング
ただでさえ把握しづらいモンステラを更に覚えづらくしていた理由がここにありました。
実は日本では「ボルシギアナ」の事を「アダンソニー」と誤った名称で流通している場合があるようなのです。
本来「アダンソニー」とは和名でいう「マドカズラ」の事を指しており、葉が窓状になります。
葉が窓状になっていないモンステラはアダンソニーではないのです。
また、「フリードリヒスターリー」という別名も持ち合わせているので覚えるのに大忙しです。
植物の個体が一般的なモンステラのような葉の形状をしている場合、「ボルシギアナ」や下記の「ペルツーサ」などの品種を疑った方が良いでしょう。
呼び方は「アンダ」ではなく「アダン」です。
間違えると「小さいアンダーソン君」になってしまいます。
何?知らないって?
本当に偽物の世界です。
他に流通するモンステラ
以下は基本の品種を踏まえた上で知識を深めたい品種です。
デリシオーサ タイ コンステレーション(イエローモンスター)
学名:Monstera deliciosa ‘Thai Constellation-variegata’
別名:イエローモンスター
販売:楽天市場 ヤフーショッピング メルカリ
出ました!近年人気の斑入りモンステラです。
かくいう私も、この斑入り品種を育てています。
ジブンはずっと「タイコン」の「ステレーション」だと思っておりましたが、学名を確認すると「タイ」の後にスペースがあり「タイ」の「コンステレーション」という事を知りました。
意味としては「タイの星座」との事です。
細かな黄色い斑が散りばめられたような模様をしています。
個体差により黄斑ではなく白斑になる場合もあります。
また、学名には「デリシオーサ」とついていますがデリシオーサよりも、かなり小さいサイズで成長が止まるようです。
イエローモンスターと呼ばれる場合がありますが同種です。
姫モンステラについて
上記の流通する品種より「ヒメモンステラ」と呼ばれているモンステラは一種類ではないという事が分かりました。
この事から「ヒメモンステラ」は総称という事になりますので、もしもヒメモンステラで販売されていた場合は正式な品種名が存在する事になります。
そして、モンステラは特徴が似ている種が多いので必然的に同定も難しいです。
同定をするポイントはあるようですが、少し込み入った内容になりそうですので、それは次の段階にしたいと思います。
こちらの写真は一見モンステラに見えますが「ラフィドフォラ・テトラスペルマ」という分類上モンステラとは異なる種です。
以前はモンステラとして分類されておりましたが、遺伝子解析により現在は改変されたようです。
一般的なモンステラではモンステラ属に分類されておりますが、本種はヒメハブカズラ属という別のグループに分類されてるとの事です。
「ミニマ」が「ラフィドフォラ・テトラスペルマ」という説がありましたので、もしそうなら今も「姫モンステラ」として販売されているのは合点がいきます。
大きさの序列
それではヒメモンステラの中で大きく育つ順位はどうなっているのでしょうか。
集めた情報から大きい順に並べてみました。
デリシオーサ(一番大きい)
↓
デリシオーサ・ボルシギアナ
↓
デリシオーサ・コンパクタ
↓
ペルツーサ
↓
ミニマ(ラフィドフォラ・テトラスペルマ)
ヒメモンステラと呼ばれる品種が幾つもある理由についてですが、これは私の推測となりますが、はじめに流通していたデリシオーサが大きさの基準となったからではないでしょうか。
ボルシギアナは今でこそ大きく成長する品種扱いでありますが、出回り当時ではデリシオーサと比べれば姫モンステラであった事には変わりありません。
その後も更に小さい品種が作出され、時代とともに次々と改良されてきた背景があり、ヒメモンステラと呼ばれる品種が幾つも存在するようになったのではないかと思います。
簡単に言えば、デリシオーサは家で育てるには大きくなり過ぎるのです。
現代では日本の住宅事情として育成スペースを確保するのも難しくなっているので、ペルツーサやミニマ(ラフィドフォラ・テトラスペルマ)あたりがミニモンステラと呼べそうです。
斑入りの種類について
斑入りにも幾つか種類があり呼び名も様々ですので、それぞれの特徴をまとめてみました。
ただし、斑の模様は固定されたものではなく、新しい葉を展開させたとき斑の模様が変わってしまう事が多々あるようです。
そのため、購入後は斑の特徴が現れやすいくらいに考えておいた方が良いでしょう。
また、茎が白いと葉も白く展開しやすいようなので、斑入りモンステラを選ぶ際の一つの指針にしてください。
斑入りは葉緑素がない分、葉が傷みやすいので、購入の際はよく考えた方が良いかもしれません。
ハーフムーン(半斑)
きれいに半分だけ白くなった模様の斑入りのモンステラの事を指します。
主にボルシギアナの斑入りで使われる場合が多いです。
オーレア(アウレア)
黄斑のモンステラで一般的にはボルシギアナの黄斑を指す場合が多いようです。
白斑とはまた違う気品のある雰囲気です。
どの斑の個体もになりますが、斑部分は非常に傷みやすいです。
散り斑
細かく散ったような模様をしています。
ミント斑と比べると斑の比率は荒いのが分かります。
モンステラの品種リスト
他にも様々なモンステラがありましたのでリスト化してみました。
(野生種と上記重複もあります。)
アウレオピンナータ(オーレオピンナタ)
学名:Monstera aureopinnata
説明:厚く光沢があり深い切込みの入る深緑のモンステラです。
アカコヤグエンシス
学名:Monstera acacoyaguensis
説明:葉に切り込みは入らず、窓状になるモンステラです。成長すると葉が大きくなります。
アクミナータ
学名:Monstera acuminata
説明:一般的なマドカズラのような葉の形状をしています。
アダンソニー
学名:Monstera adansonii
和名:マドカズラ
説明:よく知られている一般的な種です。
アダンソニー アダンソニー
学名:Monstera adansonii subsp. adansonii
説明:アダンソニーの亜種。
アダンソニー クロッチシャーナ
学名:Monstera adansonii subsp. klotzschiana
説明:
アダンソニー ブランチェティー
学名:Monstera adansonii subsp. blanchetii
説明:
アダンソニー ラニータ
学名:Monstera adansonii subsp. laniata
説明
アノマラ
学名:Monstera anomala
説明
アマルガレンシス
学名:Monstera amargalensis
説明
アルシラーナ
学名:Monstera alcirana
説明
インテグリフォリア
学名:Monstera integrifolia
説明
ウィルソニエンシス
学名:Monstera wilsoniensis
説明
エグレギア
学名:Monstera egregia
説明
エピプレムノイデス
学名:Monstera epipremnoides
販売:楽天市場 ヤフーショッピング
説明:
オブリクア
学名:Monstera obliqua
販売:楽天市場 ヤフーショッピング
説明:
オブリクア ペルー
学名:Monstera obliqua Peru
販売:楽天市場 ヤフーショッピング
説明:
オブリクア エクスピラータ
学名:Monstera obliqua ‘Expilata’
販売:楽天市場 ヤフーショッピング
説明:マドカズラによく似ていますが、葉が小さく、つるが長く伸びるのが特徴です。
オレオフィラ
学名:Monstera oreophila
説明:
ガンベンシス
学名:Monstera gambensis
説明
キキエ
学名:Monstera kikiae
説明
グズマンジャコビエ
学名:Monstera guzmanjacobiae
説明
グラウケセンス
学名:Monstera glaucescens
説明
グラシリス
学名:Monstera gracilis
説明
クロアティー
学名:Monstera croatii
説明
ケッスラーイ
学名:Monstera kessleri
説明
ゲントリーイ
学名:Monstera gentryi
説明
コスタリセンシス
学名:Monstera costaricensis
説明
サブピンナータ
学名:Monstera subpinnata
説明
ザントスパータ
学名:Monstera xanthospatha
説明
ジュリウシー
学名:Monstera juliusii
説明
シルテペカーナ
学名:Monstera siltepecana
説明
スタンドレイアーナ(スタンデリアナ)
学名:Monstera standleyana
説明
スプルセアナ
学名:Monstera spruceana
説明
セネペンシス
学名:Monstera cenepensis
説明
タカナエンシス
学名:Monstera tacanaensis
説明
タラズエンシス
学名:Monstera tarrazuensis
説明
チュベルクラータ
学名:Monstera tuberculata
説明
チュベルクラータ チュベルクラータ
学名:Monstera tuberculata var. tuberculata
説明
チュベルクラータ ブレビノダ
学名:Monstera tuberculata var. brevinoda
説明
ディセクタ
学名:Monstera dissecta
説明
ディセラータ バールマルクスフレーム
学名:Monstera dilacerata burle marx’s flame
説明:
個体が若いうちは細長い葉ですが、やがて深く切れ込んだ葉に変化します。
テニス
学名:Monstera tenuis
説明
デリシオサ(デリシオーサ)
学名:Monstera deliciosa
説明:
上記同様、ごく一般的なモンステラです。
デリシオーサ イエローマリリン
学名:Monstera deliciosa ‘Yellow marilyn’
説明:
デリシオーサ グリーンゴースト
学名:Monstera deliciosa ‘Green Ghost’
説明:
デリシオーサ スケルトン
学名:monstera deliciosa ‘skeleton’
説明:
モンステラの中でも特に葉の切り込みが深いモンステラです。
デリシオーサ タイコンステレーション
学名:Monstera deliciosa ‘Thai Constellation variegata’
別名:イエローモンスター
販売:楽天市場 ヤフーショッピング
説明:
デリシオーサ タイ コンステレーション クリームブリュレ
学名:Monstera deliciosa ‘Thai Constellation Cream Brulee’
販売:楽天市場 ヤフーショッピング
説明:
タイコンステレーションの個体選抜種で、さらに激しい模様の入った散り斑でクリーム色をしております。
デリシオーサ 福助
学名:Monstera deliciosa ‘Fukusuke’
説明:
葉が丸葉でコンパクトに成長するモンステラです。
個体選抜によって誕生した園芸品種とされています。
デリシオーサ ボルシギアナ
学名:Monstera deliciosa var. borsigiana
説明:
デリシオーサの変種となるモンステラです。
デリシオーサ ボルシギアナ バリエガータ
学名:Monstera deliciosa var. borsigiana variegata
販売:楽天市場 ヤフーショッピング
説明:
デリシオーサ ボルシギアナ バリエガータ ホワイトタイガー
学名:Monstera deliciosa var. borsigiana variegata
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説明:ボルシギアナ・バリエガータの一種ですが、斑の入り方の違いであるため、borsigiana variegata以外の確率された学名はないようです。
モンステラコレクター界では「ホワイトタイガー」の名称で流通しています。
デリシオーサ ホワイトモンスター(天津蘭)
学名:Monstera deliciosa ‘White Monster’
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説明:
葉に細かい斑(ミント斑)が入るのが特徴ですが、斑の模様は個体差があり一概ではありません。
斑は消える事が多く維持させるのが難しいようです。
デリシオーサ マクロコズム
学名:Monstera deliciosa ‘macrocosm’
販売:楽天市場 ヤフーショッピング
説明:
デリシオーサのような巨大な葉を作りやすいとされており、若い個体から葉の穴の数が多く切れ込みが深くなる特徴があります。
一般的なデリシオーサでは株が成熟しないと、そのような特徴は現れません。
日本では、まだまだ流通が少なく希少な品種です。
ドゥビア(デュビア)
学名:Monstera dubia
別名:クライムリーフ、クライマープランツ
販売:楽天市場 ヤフーショッピング
説明:個体が若いうちは葉の色が銀色をしていますが、成長すると葉表のシルバー色は無くなり、次第にモンステラらしい穴が開いた大きな葉へと変化します。
バスケジィー
学名:Monstera vasquezii
説明
バリエリ
学名:Monstera barrieri
説明
ピッティエリ
学名:Monstera pittieri
説明
ピンナティパルティータ
学名:Monstera pinnatipartita
説明
フィラメントサ
学名:Monstera filamentosa
説明
ブセィー
学名:Monstera buseyi
説明
プラナデンシス
学名:Monstera planadensis
説明
プレーターミッサ
学名:Monstera praetermissa
説明
フロレスカノアナ
学名:Monstera florescanoana
説明
プンクチュラータ
学名:Monstera punctulata
説明
ボリビアーナ
学名:Monstera boliviana
説明
マデラヴェルデ
学名:Monstera maderaverde
説明
ミッターメイエリ
学名:Monstera mittermeieri
説明
メンブラナセア
学名:Monstera membranacea
説明
モモイ
学名:Monstera momoi
説明
モリナエ
学名:Monstera molinae
説明
モンテヴェルデンシス
学名:Monstera monteverdensis
説明
リミタリス
学名:Monstera limitaris
説明
ルティニーイ
学名:Monstera luteynii
説明
レクレリアナ
学名:Monstera lechleriana
説明:
レクレリアナ バリエガータ
学名:Monstera lechleriana variegata
説明:
販売:ヤフーショッピング
レンティー
学名:Monstera lentii
説明:
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