リトルドラゴンは希少な植物で値段もお安くもありませんし、育てる上で失敗したくないです。
既に育てていて「何となく元気がない」といった方や「これから購入を検討している」といった方に管理方法についてお伝えできればと思います。
品種について
参考サイトによれば、リトルドラゴンの栽培者はラルフ・ロビンソン(Ralph Robinson)さんという方で2006年海外のイワタバコ科大会に出展とあります。
大会が盛んに開催されていた頃に生まれた園芸交配種と考えられますが、残念ながら、かけ合わせ品種までは公開されていませんでした。
そもそもプリムリナ属は旧名称「キリタ属」とされていましたが、植物学者により現在は「プリムリナ属」に訂正されたようです。
古い文献等ではプリムリナ(Primulina)ではなくキリタ(kirita)と記載されていると思います。
現在ではセントポーリアとストレプトカーパスの近縁種となっています。
参考資料:https://gesneriads.info/genera/primulina-little-dragon/
難易度について
本種は耐陰性があるのでインテリアや室内で育てるのに向く植物です。
氷点下にならなければ屋内で容易に越冬が可能です。
そして、ランナーを伸ばす面白い性質があります。
育てる上での注意点
※以下は春以降の気温の高い時期の注意点です。
気温の低い冬時期では乾かし気味に育てる事ををおすすめいたします。


基本的には丈夫で育てやすい植物ですが、気をつけなければならないことがあります。
それは土の乾燥です。
水やりをしたつもりでも、水切れを起こしていることが多いのです。
使われている土は生産用の土なので、水が浸透しない場合が多いのです。
私も最初は頻繁に水切ればかりを起こしていました。
水切れのサインは葉が下向きに垂れるのでわかり易いですが、気づくのが遅れてよく葉を傷めてました。
これを何回も繰り返しすうちに株も弱っていきます。
弱った葉は黄色から黒色になり、やがて元に戻らなくなります。
そのまま放置しておくと他の葉にもダメージが移り、枯れてしまう恐れがあります。
株の中央部が緑の場合は、しっかりと水やりをすれば復活する可能性は高いです。
葉の色が緑に戻らない場合は切り落としてください。
新しい用土に変更するのも一つの手です。
水切れを解消するテクニック


あまりに水切れが多発するので、受け皿など用いて浅めの腰水手法を採用しました。
管理方法を変えたところ、以前よりもかなり状態が回復しました。
水切れ時には葉が薄くなっていましたが、常時青々としています。
よって、頻繁な水切れが株を弱らせる最大の原因だったと結論づけました。
特に吊り鉢であった為、水がうまく行き渡っていなかったようです。
ただし、永遠と腰水状態にしてしまうと根腐れで枯れてしまう事が想定されますので、葉垂れが起きた時の一時的な処置としてください。
思っている以上に水を吸いますので、気がつかないうちに乾燥状態になります。
本来であれば、土が乾いてから水やりをするというのが一般的な考え方になりますが、水切れを頻繁に起きる場合の対処方法としてご紹介をさせていただきました。
花について

耐陰性があるので室内で育てるのに向く植物ですが、明るさがあった方が花あがりと株がしっかりします。
ただし、窓際の直射日光が当たる場所では葉焼けを起こす可能性があるので気を付けましょう。
冬以外は直射の当たらない屋外の方が元気に育つかもしれません。
リトルドラゴンの増やし方について
ついにリトルドラゴンの増殖方法を発見しました。
私は今までやり方を間違えていたようです。
もし興味があるようであれば、記事の一番下のコメント欄にメールアドレスを添えてお問い合わせください(笑)
成長日記
2021
7/14 成長記録開始

こちらで管理をしているリトルドラゴンです。
置き場は室内の直射の当たらない、明るめの窓際で育てています。
植え替え時に施した最強の肥料が効いてきたのか蕾が目立って来ました。
7/24 花が咲き始める

だいぶ開花してきました。
蕾はたくさんありますが、花茎が不揃いなのは気になります。

7/29 満開になる

かなり素敵な色合いの花をしています。
気品があり、美しさを感じます。
匂いは無さそうです。

花筒の内側は薄い黄色です。
8/5 花が散り始める

花保ちは、そこまで長くないようです。
冷房の効いた室内で管理しておりましたので、1蕾につき約1周間保ちましたが、もう少し暑い環境下であった場合、1周間は保たないかもしれません。
花が散ってしまうは仕方の無い事ではありますが、少々寂しい気持ちになります。

花が散った後は、細長く尖った後が残っていました。
これは種がなるのでしょうか。
種を付けると株のエネルギーを消費してしまうのでカットしました。
一本だけ残しておきましたが、その後結実はせず黄色くなって落ちてしまいました。
そしてサスティー取り入れました。

これにより、水切れが起きる事自体をを回避しました。
近年人気のある水切れをお知らせしてくれる人気商品です。
8/10 フィルターの色に変化

フィルターを確認してみると白に変化していました。
青色のラインは土壌に水分がある状態を表していて、白は水切れのサインを表しています。
これにより水切れの一気に不安が解消されました。
8/30 再び蕾を付ける

最初ほどの勢いはないものの、少しでも花を咲かせてくれると嬉しいです。
水切れはさせておりませんが、たまに葉が黄色くなり、取り除いていくうちに株のボリュームが落ちてきています。

残念な事にカイガラムシに侵されていました。
花が咲かなくなるかもしれないので駆除しました。
9/9 再び開花


開花はあるものの、少々侘しい状況です。
こうなってくると、栄養不足も考えられるので施肥も考えなければなりません。

再びコナカイガラムシが目立ち始めました。
一度付くとなかなか駆除が出来ず放置すると株が弱るため、すぐに薬剤で駆除です。
カイガラムシの駆除は特定の薬剤となりますので、調べてから駆除しましょう。
11/11 ランナーが出来る

いよいよリトルドラゴンのランナーの形成が始まりました。
来年にはこのリトルドラゴンでやってみたいことがあります。
思い切って吊り鉢に変えてようと思います。
2020
1/21 ランナーの成長


ランナーが成長してきました。
もう少し成長してきたら、挿し木に挑戦してみようと考えています。
3/17 植え替えをする

昨年より考えていた「吊り鉢に植え替え」を実行する事にしました。


用土は培養土から水苔に変更しました。
後々の開花を促すため元肥を施します。
肥料の詳細については、過去記事を参考にしてください。


このまま植え替えてしまうと菌が繁殖して腐ってしまう可能性があるので、キレイに洗い落としました。
土を落とす際は、根を傷めないように気をつけました。
根を切ってしまうと株にも影響があるからです。


昨年では水切れが頻繁に起こっていたので、余っていた底面給水鉢を使用しました。
今回は見た目も考慮しておしゃれなハングを使用します。

まとめ
・葉が垂れるのは水量が足りていない可能性
・腰水で復活させる方法がある
・新しい土に交換すると良い
・植替え時に元肥を
・コナカイガラムシが付きやすいので早めに駆除
・ランナーは挿しておけば増殖可
主様
コメント失礼致します。
記事を興味深く拝見させて頂きました。
昨年からリトルドラゴンを育てておりまして、セントポーリアを参考にして挿し芽にも挑戦したのですが、根が出ずに溶けてしまい困っております。
成功なさった方法を教えて頂けますと有り難いです。
どうぞ宜しくお願い致します。
m(__)m
コメントありがとうございます。
やはり、どなたでも「発根の失敗」は多そうですね。
メールいただきましたので、そちらにご案内させていただきます。
こんにちは。
プリムリナの記事楽しく拝見しました。
今伸びているランナーの先っぽがだいぶん大きくなって、切って良いものか悩んでいます。
成功された増やし方教えていただく事は可能でしょうか。
よろしくお願いいたします。
コメント有難うございます。
かなり励みになります。
せっかくメールアドレスまでご記載いただいたので、私の成功例についてはそちらへ案内させていただきます。
よろしくお願いいたします。