皆様のよくご存知である「ハイポネックス」ですが、知名度もあり、普段何気なく使ってはおりますが、実は凄い肥料だという事をご存知でしょうか。
あまりにもメジャーな商品の為、ハイポネックスについて良く知られていないように感じますので、何が凄いのか、何故人気なのかといった事まで掘り下げて調べてみました。
(既に知っているという方は効果検証までスキップしてください)
ハイポネックス社について
株式会社ハイポネックスジャパンのホームページによれば、昭和37年に「丸和化学株式会社」という社名で設立後、昭和58に「株式会社ハイポネックスジャパン」に改称とあります。
創業者は「村上 博太郎」さん、社長は村上 恭豊さん(2021年現在)で本社所在地は大阪市となっていました。
【化成肥料のパイオニア】
戦後間もない激動の中、新しい時代を担う化学肥料としてアメリカで開発された「微粉ハイポネックス」に着目し、取り扱いを開始しました。
https://www.hyponex.co.jp/about/
戦後の日本では、堆肥などの有機肥料が常識だったようです。
激動の時代の中、いち早く「化成肥料」の価値を見い出し、世に広めた先見の明ある企業さんという事になります。
発売当初は全く価値を理解されなかったそうです。
今となっては当たり前の事が、当時は理解されないという事例と言えるでしょう。
創業者の方は「それ見たことか」と思っているのではないでしょうか。
【定番代表商品】
微粉ハイポネックス
ハイポネックス原液
マグァンプK
マグァンプKの魅力
中でも特に凄みのある商品は何といっても「マグァンプK」です。
50年を超えるのロングセラー商品となっています。
規格や粒の大きさなど種類が豊富です。(種類についてはこちらより確認)
人気の秘密は下記のとおりです。
特徴
●根酸に反応する
植物が成長する時に根から出る酸(以下根酸)によって肥料分が溶け出る特殊な仕様となっています。
これは他に類をみないタイプの肥料であり、根酸に反応するので肥料の無駄な流出が少なくて済みます。
化成肥料は根に触れると肥料やけを起こすものがありますが、マグァンプは肥料やけの心配がありません。
つまり、マグァンプについては根に肥料を触れさせた方が良いという事になります。
普通なら化成肥料は根に触れさせないよね
●嫌な匂いがない
白く清潔な肥料ですので、匂いが無く、室内やご家庭の至るところでも安心して使用できます。
●肥料効果が高い
植物を育てる際、幾つかの肥料と比較実験をしたことがありましたが、マグァンプだけ成長具合が飛び抜けていました。
正直な話、ここまで違うかってくらい圧勝していました。
●効果が長い
効果は一番長くて約2年、短くて2ヶ月です。
マグァンプKには3サイズ展開があり、大粒・中粒・小粒があります。
粒の大きさによって効果のある期間が異なります。
種類 | 期間 |
大粒 | 約2年 |
中粒 | 約1年 |
小粒 | 約2ヶ月 |
●リーズナブルな価格
何処で購入しても安いです。
販売店によってはかなり安価で販売されている場合があります。
でも「価値のある肥料」という事はわかったよね
しくみ
マグァンプKの一粒の中に、水に溶ける成分と水に溶けない成分が含まれています。
1.水やりによって水に溶ける成分が染み出す
2.土に栄養が行き渡ると無駄な栄養の流出が止まる
3.その後、水に溶けない成分が根酸や微生物によってゆっくり溶け出す
これらの作用により、与えすぎによる悪影響がほぼ無いとされています。
名前の由来
マグァンプには実は名前の由来があります。
マグァンプの英語のスペルは「MAGANP K」となっています。
実は意味のある名前がつけられており、次の通り分解できます。
MAG+AM+P+K
(どこかで何となく見たことあるような・・・。)
この意味は
・MAG=マグネシウム(二次元要素)
・AM=アンモニウム(チッソ)
・P=フォスフェイト(リンサン)
・K=カリ
つまり、主要成分の造語です。
マグァンプの効果検証(2022年)
マグァンプを施肥したものと無施肥のもので検証を試みました。
検証に使用した植物は「アロマティカス」です。
アロマティカスは、挿し木で容易に増殖が可能なので、今ではどんどん増えてしまいました🙂
一時期、GOKI忌避プランツとして一世を風靡した品種です。
非常に芳香性の高い植物です。
かなりフレグランスなんだ♬
4/16 検証開始
ラベルのとおり、左のポットが無施肥、右がマグ施肥した個体です。
今ところ大差の無い状況から検証開始です。
4/26 両ポットとも少し成長
10日が経過しましたが、少しだけ成長が見られましたが大きな変化は感じられません。
現状、施肥していない方が草丈がある状況です。
5/10 マグァンプの効果が見え始める
当然と言えば当然ですが、無施肥のポットの方は黄色い葉が目立ち始め、マグァンプを施肥したポットは青々とした葉をしています。
肥料分が欠乏すると、葉に顕著に表れるので分かりやすいです。
5/23 ボリューム感に差が出る
肥料分が効いている分、葉のボリューム感に差が現れてきました。
無施肥のポットの方は成長が止まってしまったようです。
栄養が行き届き具合が見て取れます。
6/24 明らかなボリュームの差がみられる
誰がみても「違いがある」といえる結果となりました。
最初の間は少しの差しか感じとれなかったものが、2ヶ月位長い時間が経過すると成長具合に大きな差が生じる事が分かりました。
こちらも当然と言えば当然の結果で、反省点として他社製の肥料も同時に検証すれば良かったかなと思いました。
最後に
こんな特殊な肥料って他にそうありませんよね。
しかもめちゃめちゃ安価です。
「ぶっちゃけマグァンプ一択でよくね?」
そう思ってしまいそうな自分がいました。
良い肥料である事を再認識してもらえたら幸いです。
こちらのマグァンプに新商品が登場しました。
詳しくは下記の記事へ▼
【訪問者のコメント欄】