アルブカ「フリズルシズル」の意味とは?育て方と実際に育てて開花させてみた

育成日記
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アルブカは見た目が面白い植物です。

その出で立ちから、育て方について分からない部分があると思いますので、実際に育ててみて分かった事を公開させていただきます。

そもそも「フリズルシズル」とは何か?についても調査してみました。

基本情報

学名は「Albucaアルブカ spiralisスピラリス ‘Frizzle Sizzle’フリズルシズル」です。

spiralisはラテン語で「らせん状」という意味で、その名の通りらせん状の葉になる面白い植物です。

葉は最初はまっすぐに成長しますが、やがて成熟するにつれてカールしてきます。

花は芳香性のある黄色で、バターやバニラのような香りとされています。

一般的な育て方とは異なっており栽培難易度は少々難しめです。

アルブカは全部で約160種ほど存在しているそうです。

参考1: en.wikipedia.org
参考2: succulentsbox.com

フリズルシズルの歴史

アルブカの中でもフリズルシズルは園芸交配種です。

google特許によれば、新しく「Albuca spiralis(アルブカ・スピラリス)」という品種を改良する事を目的として原種を選別し、2005年5月にオランダのホンセラースデイク地区の発明者により’Frizzle Sizzle’が誕生したとあります。

‘Frizzle Sizzle’の特徴は球根が直径が6~12cmほどあり、原種よりも球根が大きく葉が長いようです。

2008年11月以降では技術の進歩により無性生殖が可能となり、量産体制が整った事により日本へも流入してきています。

2021年現在の所有権はオランダの切り花の会社「karelzuidgeest」が有しているようです。

ラベルの表記を見ても外国製なのが分かります。

自生地について

アルブカ・スピラリスは、ナマクアランドからケープ半島、南アフリカのリトルカルー東部にかけて、ケープ北西部と南西部に分布し、砂質およびローム質の土壌などに自生とあります。

スプラリスも幾つか固有種が存在し、南アフリカ西部では 「viscosa」や 「concordiana」などが存在するようです。

参考1:www.pacificbulbsociety.org

自生地の気候

自生地は固有種の「南アフリカ西部」として調べていきます。

温度

・夏は短く暖かであり、冬は長く涼しい気候
・年間を通じて乾燥状態が多く続き、風が強く晴れの日が多い環境
・1年を通すと9~25°Cの気温の幅がある
・5°C 未満または30°C を超えることはほとんどない

 暖かい季節
 ・12月上旬~3月下旬頃
 ・1年の最も暑い日は1月
 ・1日平均の最高気温は23°C以上
 ・平均最高気温は25°C
 ・最低気温は17°C

 涼しい季節
 ・5月下旬~9月中旬頃
 ・最も寒い月は7月
 ・1日平均の最高気温は18°C 未満
 ・平均最低気温は9°C、最高気温は17°C

降水量

・降雨量の多い季節は4月~9月で一番多い月は6月
・降雨量の少ない季節は9月~4月で一番少ない月は2月
・最も降雨量が多い6月の平均合計累積降雨量は75mm
・最も降雨量の少ない2月の平均合計累積降雨量は10 mm

参考:Weather Spark,2021/8/16

育て方について

温度耐性

フリズルシズルの場合は品種改良により耐寒性・耐暑性の向上はあるとは思いますが、自生地では30℃を以下5℃以上の気候ですので、高温と低温にやや弱いと思われます。

また、温度により成長に違いが出てくるようです。

具体的には、暖かく湿った天候では葉の巻き具合 (コイリング)が弱くなる傾向があり、冷たく乾燥した天候では強いコイリングを引き起こす傾向があります。

日照

自生地では直射日光のあたる場所に生えているため、日照を好むと思われます。

ただし、現地での気温は30℃を超えない気候のため、日本での真夏の直射日光の当たる場所では生育に問題が生じる恐れがあります。

また、明るい場所の方が葉のカールが強くなる傾向があります。

参考:www.heraldtribune.com

水やり

自生地での気候は乾燥傾向にある気候と土壌です。

一番降水量のある7月の降水量は75mmとなっています。
(比較対象として東京では多い月で9月を中心とする31日間、平均合計累積降雨量は192mm)

【成長期
平均最高気温は約18℃、平均最低気温は約9℃となっています。

日本での成長期は同等に気温の低くなる秋や春といった季節になります。

現地での降水量から、過度な水やりにより根や球根が腐ってしまう可能性があります。

逆に水やりが少なすぎると葉や花がうまく成長しないので、水量を調整が難しいです。

休眠期(落葉期)】
日本での夏の時期は落葉をして休眠状態となります。

葉の動きが見られるまでは断水をしてください。

土壌

土は排水性高いものが良いです。

乾燥を好みますので、水はけの悪いものを使用すると、かなりの確率で枯れてしまうと思われます。

鉢はプラスチックよりも通気性のある素焼き鉢やテラコッタなどを選ぶと良いでしょう。

開花

アルブカ スピラリスは開花させると葉の先端が茶色くなることがよくあるようです。

花よりも葉を重視する場合は、花茎が伸び始めたら摘み取るのも手かもしれません。

成長サイクルについて

アルブカは一般的な植物と違い、暖かい季節に休眠期を迎えてしまう植物です。

何故、暖かな季節に休眠期を迎えるのか不思議ではないでしょうか。

アルブカはご存知の通り「球根植物」です。

私達の身近な球根植物の代表としてチューリップやスイセンなどがあります。

これらも暖かな季節では休眠期を迎えています。

チューリップやスイセンは冬などの低温時期を経て春のような温かい時期に向かうにつれて成長し始めるというのは一般常識です。

アルブカにおいても高温期は落葉して、ほどよい低温時期に活動を再開します。

ジブン
ジブン

そう言われてみれば似たような性質あるよね

球根植物は根にたくさん水分を蓄えているので乾燥にとても強いです。

例えば、玉ねぎは土から掘り上げてむき出し状態でも生きています。

玉ねぎが休眠しているからです。

この事からアルブカにおいても休眠期は水を与えなくても問題ないという事になるのではないでしょうか。

現生地の気候を確認すると、日本とは違い12~2月が夏で極端に降水量が低いようです。

逆に日本の夏は6月~9月ほどです。

同じ気候条件として日本での夏は水を与えないという事になります。

ジブン
ジブン

育てる環境を合わせる必要があるんだね

秋以降が現地での活動再開気候に近いので、葉の展開が始まると思います。

つまり「球根」は現生地での降雨の少ない地域で、生存する為に進化した形態です。

ただ、フリズルシズルにとって問題となるのは日本では氷点下になる地域もあるという事です。

南アフリカでは氷点下になるほど気温が低くなる事はありませんので、なるべく低温に気をつけてください。

観察日記

2021

8/4 成長日記開始

春に地上部にあった葉は落葉し、球根のみになっています。

9/1 盛土をする

バルブ(球根)も小さく、剥き出しでは蒸散に耐えられない可能性もあるので、赤玉の小粒で盛土をして管理しました。

夏は休眠期ですので断水をしていますが、涼しくなる秋に芽吹くようなので気長に待つことにします。

10/15 水やりを行う

発芽を促すために土を濡らしてみました。

12/18 動きあり

ここへ来てようやく発芽を確認しました。

時期的には冬なのですが、常にエアコンを入れていますので発芽の時期がずれ込んだ可能性があります。

ここからは水やりの頻度を上げていこうと思います。

2022

1/12 進行

ピョコン
ナミヘイを超えたか

葉が3枚になりました。

1/28 長さが出る

フックみたいに
おやつはカール

葉が伸びてきました。

葉先がカールしてきています。

2/17 思わぬ成長

あたけているような感じに成長。

思っていたものとは違う成長具合です。

しっかりとコイリングを引き起こしてくれるでしょうか。

2/28 コイリング確認

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カールを脱した
弧ではないはず

紛れもないコイリングを確認。

ただ、ほぼコイリングをしていない状況です。

3/19 コイリングが強くなる

ようやくフリズルシズルらしい葉に成長しました。

それでも巻き具合はまだ弱い感じがあります。

4/8 花芽を確認

花芽が付いたということは、葉の成長は止まってしまったのでしょうか。

どんな花を咲かせてくれるのか楽しみではあります。

4/21 蕾が成長する

大分蕾も膨らみ、もうすぐ開花してくれそうです。

4/22 開花

開花です。

淡い黄色よりの花色をしています。

匂いですが、個人的にはバターというよりかは水仙やマーガレットのような春らしい強めの香りを感じました。

情報によれば、花を咲かせると葉に傷みが生じる可能性があるとの事ですが、どうなるのでしょうか。

まとめ

  • 高温多湿に弱い
  • 春や秋が成長期(しっかり水やり)
  • 夏の高温期が休眠期(落葉後断水)
  • 冬の低温期も断水
  • 5℃以下の低温を避ける
  • 日に当てるほど強いコイリングを引き起こす
  • 低温と乾燥した気候で強いコイリングを引き起こす
  • 花を咲かせると葉の先端が茶色くなる場合がある